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【豊中17ゼミ】「塾なんか行かへんで!!」

2019年9月6日

こんにちは!

豊中17ゼミナールの上井です!

 

今日は私が「塾なんか行かへんで!!」と叫ばれた生徒の話を書こうと思います。

 

5年ほど前の7月、ある校舎で塾長をしていた私は、体験授業の後にかけた電話の向こうで生徒にそう叫ばれました。

「嫌だって言ってたからなぁ」と諦め、その時はそのままその生徒が入塾することはありませんでした。夏休みになって夏だけという約束を保護者様とされたらしく、講習会に参加することになりました。

何度も通塾してもらっている間に、いつの間にか、その生徒は「授業に関係無いことを授業中に最も聞いてくる生徒」になっていました。

例えば、

「なんで水は沸騰していないのに蒸発するん?」

「なんで宇宙ロケットは白ばっかりなん?」

などなど、数えたら本当にキリがありませんでした。そうこうしているうちに、いつの間にか、私は「なんでも答えてくれる先生」になってしまっていました。

その後、その生徒は入塾することになって高校3年生まで通塾することになります。

 

その生徒が中学2年生の終わりのころ、私が異動で別の校舎になり、中学3年生の時は見てあげられませんでしたが、その後も頑張ってくれたようで最終的に上位3校の文理学科に合格するまでに至ります。私が異動するころには学力が非常に高くなっていたのは当然ながらあったものの、まさか大阪の公立高校では最上位校に属するところまでいくとは思っていませんでした。

それも2年前には「塾なんか行かへんで!!」と電話越しに叫んでいた生徒が、です。

合格発表当日には電話で合格を知らせてくれて感無量でした。

このようなことがあると、私が自分自身の人生で体現しているなぁと思っていましたが、本当に人生とはわからないものだなと非常に感慨深く思います。

異動の時にその生徒からもらった自作の本はまだ大切に保管しています。これはその当時の色々なものを閉じ込めた大事な一品です。残してくれたことにとても感謝しています。

 

あの生徒の当時の夢と今の夢は違うものかもしれませんが、いい人生になるよう、引き続き頑張ってほしいと心から思っています。

 

上井

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