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定期テスト  

【豊中17ゼミ】定期テストで成功するには

2019年8月30日

こんにちは!

豊中17ゼミナールの上井です!

 

今回は「定期テストで成功するには」という内容で書こうと思います。

 

小学校6年生になったお子さんを持つ保護者様の中には「小学校内容を全てできないといけない」と思っていらっしゃる方が割と多いようです。

実際には、必要な単元の習得と、必要な能力さえあれば作戦勝ちすることが可能です。

 

昔いたある生徒について、どのような経緯をたどったか追ってみましょう。

 

その生徒が入塾してきたのは小6の夏ごろでした。正直なところ、この当時、この生徒は勉強がずいぶんとできませんでした。「とにかく中学生になった時に成功させる!」ということだけを念頭に、数学の「情報処理」である計算問題に特化しました。

なぜなら、正負の計算、文字式、方程式は今後の数学において得点の要になるからです。

夏休み中は小学校の重要単元のうち、中1で必要なものだけを選んで重点的におさらいし、中学生内容に無理やり突入したのは10月ごろでした。

計算がある程度できるようになると、次はスピードアップを図りました。書く速さが速くなるように頑張ってもらったのです。

以前にも書きましたが、行動によって気分や心に作用することがあるように、行動によって思考速度を強化することができます。この場合は解くスピードを上げる前段階として、書く速さを速くすることで頭の回転速度を上げました。これによって徐々に速く、正確に処理できるようになりました。

正負の計算の、四則混合の内容のページは7・8周はしたと思います。小4の単元である計算の順序の段階で習得できていなかったため、ここでつまずくのは予想の範囲内でした。

その後、文字式で表すことは飛ばして計算に集中し、方程式の分数計算まで習得した段階で正負の文章問題に戻りました。

途中までは公文さんでもできるのでは、と思われた方も多いと思います。この内容だけ読むとそう思われても仕方がありません。しかし我々の授業は1;4指導ですから、ノートをしっかり確認したり、時には面白い話をしたり、答えを覚えてしまったことを見抜いたりと、様々な経緯をたどります。これによって生徒たちがただ計算だけできるようになるのではなく、その経緯を通して成長に役立つ話を聞いたり、細かく褒められたりすることで意識が高まっていくのです。

 

話を元に戻しましょう。正負の文章題に戻った頃には数学的なセンスが養成され、処理速度も当初より速くなっていました。この段階に至るまでに、既に約半年が経過していて、冬期講習が終わっていました。

当然ながら、予習に特化しているので模試などは芳しくありません。しかしそこはまだ辛抱する時期でした。私が狙っていたのは1学期中間・期末テストで衝撃的なほど挽回させ、大幅な意識改革を行うことでした。

 

冬期講習明けから2月、3月、春期講習と進めていき、中学校の過去問は3年分、他校の過去問は2年分取り組ませました。

その結果、ローマ字が足を引っ張ってしまって英語は振るわず、50点代後半で平均をおおきく下回ってしまいました。数学はなんとか80点を超え、平均をしっかりと上回ることができました。5教科でも350点以上を取ることができました。

1学期期末テストでは挽回し、学年の5科目平均点が30点下がる中、本人の5科目は50点UPして400点を超えました。自分で指導してきたものの、さすがにこれほど点数を取れるようになるとは思っていませんでした。

一方、私としてはその後の2学期中間テストからは不安で一杯です。勉強に対して非常に前向きにさせることには成功したものの、あれだけ時間をかけてきた結果ですから、今度は時間が足りません。案の定、2学期中間テストでは5科目で100点以上下がってしまいました。2学期期末テストも奮いませんでした。

ところが、このあと学年末で再度380点以上まで回復し、2年生ではずっと350点を切ることはありませんでした。今までで一番多いパターンは、1年生の後半から再度辛い状況に陥って戻ってこれなくなるものです。しかし、この生徒は3年生になってからも400点を取ることがあるほどに頑張ってくれたのです。

学校の内申点対策と学校テストに集中したおかげで良い内申点を取ることができ、模試は奮わなかったものの、無事に志望校へと合格していきました。

 

この生徒のケースから言えることは、つまり「予習が必要だ」ということです。

「適切に」予習されていることで時間をかけるべきところに時間をかけられることができ、それによって定期テストに必要なものの強化を行うことができる。さらに、学校テストの傾向を知っている者の手によってより洗練されていくわけです。そしてそれがきっかけとなって意識改革が成され、人生が別のルートに切り替わっていく。素晴らしいですよね!

 

中学生になると色々と、本当に時間の余裕がなくなります。現在小学生のお子様の保護者の方々は、そうなるまでに「中学校で成功するために必要な勉強」をさせてもらえると効率が良いと覚えておいていただけるといいと思います。

 

しかしここで、ひとつ疑問が湧いてくるはずです。

「定期テスト以外の勉強は必要ないのか」

 

そのお話はまた9月2周目頃にいたします。

上井

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