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【豊中17ゼミ】ホームルームでのお話③

2020年6月29日

こんにちは!
豊中17ゼミナール上井です。

長らくブログを更新しておらず申し訳ございません!
今回はホームルームの時に話した火星と、火星移住計画のお話です。

2011年に「Mars One」という火星移住を目標とする会社がオランダで創設されました。当時、ずいぶん話題になったので覚えていらっしゃる方も多いと思います。あれからめっきり話題に上りませんが、最近、地球ドラマチックというNHKの番組「火星移住計画への道」の再放送がありました。
それを見ながら、少しでも科学に興味を持ってもらえればと思い、ホームルームにて火星についての話をしました。

今回は火星に移住する理由がメインのお話ではないので「地球に住めなくなった時」とひとくくりにしてサラっと話しました。

なお、この話をする少し前に、別の日のホームルームで月と太陽系の話をしてあります。

私がいつも考えているのは、以前のブログにもあります通り「身の回りで起こっていることについて、その原因や理由を考えよう」と

いうものですから、例によって生徒たちに質問しました。

それは

「地球のすぐとなりには金星もあるのに、なぜ金星ではなくて火星を選ぶのか?」でした。

これについてはやはり、調べないとなかなかサっとは答えが出てきません。
そこで少しヒントを入れます。

「太陽を中心に水金地火木・・と並んでるよなー?どう思う?」

すると、気付いた生徒が「太陽に近いから・・・?」と言います。

「いいね!近いとどうなる?」

「暑い?」

「そう!!金星はめっちゃ暑いねん!」

 

地球と金星の大きさ比較。金星と地球は重力は変わりませんが、金星は大気圧が地球の90倍もあります。

 

 

金星ではなくて火星を選ぶ理由は、本当はこれだけではありませんが、生徒にわかりやすいものを選んでいます。
それを全部話していたら話がものすごく長くなりますから・・・。

地球の平均気温は年間平均15℃。火星はマイナス60℃、金星は450℃です。
気温が低いのも問題ですが、高いよりコントロールしやすく、また地球上でもマイナス40℃になるような地域があるため、ある程度の実験や予測がしやすいなど、実行のしやすさで言うと全くレベルが違います。

とは言え、生徒にそういう話をしてもピンときませんのでこういう言い回しになります。

「金星の年間平均気温、ヤバない?400℃やで!?
400℃ってどれぐらい熱いかっていうと、マッチの炎が400℃!
ということは、マッチの火の中よりあついところで暮らすことになるの。無理じゃね?
『あー、今日暑いなー』って窓開けたら『ぅあアチチチチ!!!』ってなるやん!(笑」

 

地球と火星の大きさ比較。火星の重力は地球の約3分の1,大気圧は0.75気圧です。

 

 

これに続いて、火星に行くのにまず1年、火星と地球の間の距離が最短距離になるまで待つのに火星で2年、また帰ってくるのにまた1年と、一旦火星に向かったら少なくとも4年は帰れないという話もしました。

想像力も鍛えてほしいのでこう続けました。
「ということは少なくとも1年は狭い宇宙船の中で暮らさないといけないのよ。想像してみて。
今、自粛生活で出かけられないとかあるけど、それどころじゃないで?」

何人かは嫌そうな顔をし、何人かは「ニート生活満喫やん!やったー!」みたいな顔をしていました。
いやいや・・(笑

まだまだこれから具体的にどういう形でこの火星移住計画が実現されていくのかわかりませんが、ロマンを感じる話ではありますので、続きが気になるところですね。
しかし、個人的にはまだ20年も30年もかかるのではないかと思っています。

この顛末をぜひ見てみたいので、長生きしたいなぁと思うこの頃です。

上井

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