皆さんこんにちは!
豊中15ゼミナールの高垣です。
今日は大阪府の公立高校入試の数学について書きたいと思います。
ご存じかもしれませんが、今年度は新型コロナウイルスの影響で入試の出題範囲が縮小されています。
大阪府の場合、数学がこの範囲縮小の影響を大きく受けると考えています。
その理由は図形分野の三平方の定理と円周角の定理が範囲外となったからです。
特に大阪府の数学において図形分野で三平方の定理を使わない問題はここ数年で見たことがないくらい重要な単元だったので、この範囲削減は数学にとって大きな影響を及ぼすと思います。
この三平方の定理がなくなったことでどのように入試の傾向が変わるのかいくつか予想されているので、その内容を少しまとめてご紹介したいと思います。
①合同・相似分野で難しい問題が出る。
実は三平方の定理と円周角の定理を除いても1、2年生の内容と3年で習う相似という単元だけでも割と難しい問題はいくつもあります。
なので、三平方の定理などがなくなった場合はこれらの習得済みの単元で今までに出ていなかったような、あるいは模試などで出題されるレベルの応用問題で代替する可能性があるということです。
私の予想ではこの①の傾向で来た場合は、面積や体積を利用して辺の長さや比を求める問題が出るのではないかと考えています。
②誘導付きで三平方が出題される。
これは他の塾さんなどでも予想されているのですが、問題文の条件などで三平方の定理を使わせるような問題が出るのではないかと予想されています。
定理を紹介するか、あるは前問で定理を証明するような内容のものが出題され、後半の問題でそれを使わせる。というような流れで結局三平方の定理を使う問題が出されるのではないかと考えられています。
大阪府の数学のこれまでの出題構成は
B問題の場合
大問1が計算・小問題、大問2が関数、大問3が平面図形、大問4が空間図形
C問題の場合
大問1が計算・小問題、大問2が平面図形、大問3が空間図形という構成になっており
図形分野のウェイトが大きかったことからも図形分野での範囲縮小は大きな影響を及ぼすことが予想できます。
しかし、傾向が変わったとしても大切なことは自分が解ける問題をしっかりと見つけ、そこをミスせずに解くことだと思います!
「急に傾向が変わって難しくなった!」と
毎年受験生たちが入試後に話していますが、
毎年傾向が変わっているわけでもなく
難しい問題を見てそのように錯覚しているだけだと思います。
冷静に落ち着いていつも通りのパフォーマンスを発揮できるようにする。
そのために様々な問題演習をこなして自分の引き出しを増やしていく。
これらが数学対策において大切なことだと思います。
私としては的中率100%の予想ができる人も今までいなかったと思うので(もしかしたらいるかもしれませんが笑)
出題範囲が変わろうともやるべきことをやらせてしっかりと対応できるように指導していきたいと思います。
豊中15ゼミナール 高垣