※「飢えている人がいるときに、魚を与えるか、魚の釣り方を教えるか。」という意味です。
つまり、要約すると、
「人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、釣り方を教えれば一生食べていける」という考え方です。
これは、勉強にも同じことが言えます。
ここから私が感じたことが、大きく2つあります。
まず1つ目は、「どこまで教えるのか」という点です。
飢えている人が自分で釣り方を編み出す機会を奪わない事が重要だと思います。
飢えている人が、ちょっとしたヒントや環境で、自分で釣り方を学ぶこともあるかと思います。
つまり、勉強でいうなら、1から10まですべて教えてしまって、
子どもが自分で考える機会や新しい発見をする喜びを奪わないようにするということです。
基本的な原理や定理は変わらないわけですから、それを導きつつ、あとは、自分で考えさせる。
こどもたちが社会に出た時に、自分で考えて、自分のやり方を作り出せる頭脳を持たせてあげたいので、
14ゼミでは、「この子ならできるはずだ!」という気持ちをもって子どもたちに接しています。
そして、もう1つは、「時には先に魚を与えることもしなければならない」という点です。
例えば、釣り方を学べないほど弱っていたり、完全にやる気・自信を失っている状態という可能性もあります。
その場合、魚の釣り方を教えることもままなりません。
まずは相手の立場になって、今はどういう心理状態なのか、意欲的に学ぶ状況にあるかを見極める必要があります。
場合によって、先に魚を与える方法もありなのではないかと思います。
つまり、勉強でいうなら、定期試験に出やすい問題を教えてしまったり、定期試験の過去問で勉強させたり、ということです。