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つぶやき  入試  

【千里丘ゼミ】並び替えはマジックです!!

2021年2月14日

千里丘ゼミナールの藏田です!

今回は先日中3生の入試特訓で出題した、
「並び替え問題」についての話をしようと思います。

早速ですが、
皆さんにも問題を見てもらおうと思います。
ぜひ挑戦してみてください!

【問】次の事柄を古い順に並べなさい。
ア:政府は国会の開設を約束し、
その後さまざまな政党が誕生した。

イ:日清戦争の賠償金をもとに、
八幡製鉄所が作られた。

ウ:ロシアという敵国関係で一致、
日英同盟が成立した。

エ:廃止した藩の代わりに
県が置かれた。

オ:琉球王国が廃され、
沖縄県が設置された。

カ:普通選挙法と同時に
治安維持法が制定された。

キ:関東大震災が起きた。

ク:ロシア・ドイツ・フランスの三国が
遼東半島の返還を日本に求めた。

ケ:大日本帝国憲法が発布された。

コ:西南戦争がおこり、
これ以降の武力衝突はなくなった。

 

以上です。
ちなみにこの問題、正解者は一人だけでした。
範囲だけで見れば明治・大正時代の約50~60年間
定期テストの範囲くらいに収まります。
ではなぜ、多くの人が間違えてしまうのでしょうか。

正解は
「難しいと思い込んでいるから」です。
一つ一つの出来事についてなら
百戦錬磨の受験生たちの相手ではないはずです。
ところが、その出来事を並び替えるとなると
途端に難しく見えてしまいます。
「年表を覚えていない」「いつやったかな・・・」
と頭が混乱してしまうのです。
この場合、
年号をこまかく覚えていなくても解ける問題です。
ポイントは
「わかっていることを確実に並べられるか」
1~9の数字を適材適所に並べて解いていくクイズ
「ナンバープレイス」(通称ナンプレ)
をご存じでしょうか。
「この場所には3とは5は入らない、よって6」
といった推測が全体の正誤を大きく左右します。
並び替えも同じです。
確実に異なる順番を消していき、
残った場所に当てはまる出来事をもれなく
入れていくとおおよそ8割は埋まります。
そこに培った知識を動員するだけです。

並び替えは社会だけでなく英語の文法、
高校では長文のフレーズの並び替えなど
随所で出題されます。
並び替えの性質でもある
「知識が完璧でなくても解ける」ことを
上手く利用してください!

 

(正解:エ→コ→オ→ア→ケ→ク→イ→ウ→キ→カ)

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