こんにちは!
片山ゼミナールです。
今日は少し長いです。
が、最後まで是非読んでみてください。きっと勉強の仕方のヒントになります。
中間テストが終わって間もないですが、期末テストまでもう三週間となります。
期末テストは3日間となり、五教科以外の副教科のテストも行われるため、
学習計画を立てて計画的に学習をしなければ間に合わなくなります。
しかも副教科のテストが増えるため、暗記事項も大幅に増えます。
前回の社会や理科の知識、英単語、漢字の暗記はどのように行いましたか?
とにかく覚えるために用語を何度も書いておぼえましたか?
それとも何度も見たり、読んで覚えましたか?
あなたはどちら派ですか?
実は現代の科学で考えるとどちらも誤った覚え方になってしまいます。
衝撃的ですね。
では何派の学習がいいのでしょうか?
それは『テストをして覚える派』です。
「そんなのやっているよ。覚えてからテストしてわからないものがないか確認するよー。」
という声が聞こえてきそうですが、それは違います。
覚えたかどうか確認するためにテストをするのではなく、『何度もテストをして覚える』のです。
東京大学のある教授によると、人間が記憶する情報というのは「生死に関わる情報」が第一優先になるそうです。
人の生き死にに関わる情報は無条件で記憶することができる。
でも、学校の授業で「生死に関わる」ような情報は少ないですよね。
しかし、しっかり記憶はしたい。
そこで、どうするか。この点についてのアドバイスがあります。
記憶したい情報を「繰り返し脳から使う」ことで、その情報が「生きるために必要な情報」だと脳をだますという方法です。
つまり、『繰り返しにより情報の重要度を上げる』わけです。
「繰り返し使う」という話だけを聞いて、「じゃあ、たくさん書けばいい」や「たくさん読めばいい」というのはあまり得策ではありません。
なぜなら、それでは「脳から情報を引き出した」ことにならないからです。
目の前にあるものを何度書いても、見ながら書いているうちは脳をほとんど使っていません。
目の前にあるものを読むのも同様です。
「なんだっけ?」と思い出す作業こそが、「脳からの情報を引き出す」ことになります。
そして、この回数を増やすことこそが「情報の重要度を上げる」ために必要なことなんです。
「じゃあどうやって学習すればいいの?」のために簡単に3ステップでやり方を伝えます。
1.まずテストする
最初に大切な事は「いきなりテスト」です。そもそも既に覚えているものを
「自信がないから」という理由で覚えなおしてからテストをする人がいますが、これは間違いです。
先ほど書いたように、「テストを使って脳から引き出す」という行為が記憶の強化になるので、わかるものを書きます。
また、最初に正解した問題は覚えられているものなので、覚える時間を省くことができます。
「まだ覚えていないものを優先して学習しましょう」
2.覚えていないものを3回ずつ書く
メモ用紙でもなんでも良いので、覚えるものを3回ずつ書きます。この「書く」というところで重要なポイントが2つあります。
まずは書く回数です。5回も10回も書く必要はありません。覚えられたらOKです。
覚えることが苦手という人はむしろ「3回で絶対に覚える!」という気持ちで書いてください。そのうえでテストをすることが大切です。
もう1つのポイントは、自分で書いたものをしっかり隠すことです。
まず1回目を書く。書いた「それ」を指で隠して2回目を書く。また指で隠して3回目。
というように必ず、自分の頭の中から引き出しながら練習します。
「たくさん書く必要はありません。自分の脳から記憶を引き出しましょう。」
3.一通り覚えなおしたら再テスト
3回ずつ書いたら自信がなくてもテストです。
よく今やっても間違いだらけだから「自信がついてからテスト」という子がいますが、これは間違いです。
なぜなら、覚えるためには「なんだっけ?」を増やす事が有効なんです。
「なんだっけ?」「そうだった!」を繰り返す方が、何度も書き続けるよりはるかに効率が良いです。
更に重要なポイントが「覚えた」の基準です。
じっくり考えて時間をかけて正解しても覚えたにカウントしてはいけません。
1秒以内に答えられるを基準にしてください。
できなかった問題はもう一度すぐに繰り返しましょう。今覚えなければあとから勝手に覚えられることはありません。
「何回もやったら問題と答え覚えてしまうもん」という声も聞こえてきそうですが、
それが一番です。問題まで覚えられればなおさらよし!と思って取り組んでください。
これが『テストで覚える派』の覚え方です。
人間の脳の仕組みを使って行う学習法です。自分のやり方はこうだからと思わずに是非一度試してみてください。
短時間で効率よく覚えることができますよ。
是非お子様に教えてあげてください。
長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました。