こんにちは、高槻第6ゼミナールの田村です。
今日は趣向を変えて、
最近私が1つ勉強になったことを書きたいと思います。
私は普段の塾での授業中、
「先生宿題多いわ~。こんなにたくさんムリや~」
と生徒さんから言われることがよくあります。そんなときに、
「すぐにムリ言うなよ! カタツムリか!」
と返すのが鉄板ネタだったのですが、
ここ数年ずっと使い続けてきたので
生徒にも飽きられてしまいました。
そんなカタツムリについて、
ある動画を見ていて衝撃的なことを知ったのです。
カタツムリに姿が似たナメクジという生き物がいますよね。
皆さんはどちらの方が強いイメージをお持ちですか?
私は殻を持っているカタツムリの方が強いイメージがありました。
しかし、実はカタツムリから進化した生き物がナメクジだというのです。
正確に言うと、両者とも殻を持った共通の祖先がいるのですが、
ナメクジは進化の過程で殻を捨てたらしいのです。
まったく当初のイメージと逆だったので驚いたのですが、
なぜナメクジは殻を捨てたのでしょうか。
まず1つは、殻を捨てた方が身軽になり、
狭い場所に入ることが可能になる、
つまり行動範囲が広がるというメリットがあります。
また、カタツムリは自分が摂取した栄養分から
殻を作っているので(あの固い殻はカタツムリの体の一部です)、
そのためのエネルギーを余分に必要とするのに対し、
ナメクジは自分の体を大きくすることにエネルギーを使えます。
それが殻を捨てるもう1つのメリットです。
このことを知って私は、
人間でも同じことが言えるな~と感じました。
子どもたちもそうですが、大人になっても、
人は目の前にある課題に対して、できない理由を探そうとしてしまいます。
それは自分を守る「殻」だと思うのです。
そうやって自分を守ることにエネルギーを使ってしまうのは、
勿体ないことだと思います。
ナメクジのように一見弱っちそうに見えても、
自分を守る「殻」を捨てて自由に生きる道もあり、
それでもちゃんと生きていけるということを、
自分自身も体現し、子どもたちにも伝えていきたいなと思いました。
これからはすぐにムリという生徒に対して、
「すぐにムリ言うなよ! カタツムリか! ナメクジになれ!」
と伝えるようにします。
高槻第6ゼミナール
田村