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【豊中11ゼミナール】思い込みの力

2024年4月23日

こんにちは。豊中11ゼミナール 前川です。
今回は思い込みの力について紹介したいと思います。皆さんは「プラシーボ効果」という言葉を聞いたことがありますか?
有名な言葉である為1度は聞いたことがあるかもしれません。簡単に説明すると自分の思い込みが体に良い影響を及ぼすことを指しています。「偽善効果」と呼ぶこともあるそうです。
プラシーボ効果についてある実験を紹介します。紹介するのはロールシャッハテストという正式な心理テストを専門とするクロッパー氏が1957年に「Journal of Projective Techniques」で報告した事例です。ライトという名の患者は悪性リンパ腫にかかっており、医師が触れて簡単にわかるほど大きな腫瘍が全身にできていた。
その当時、ある医師グループがクレビオゼンという癌に対する新薬の化学処方を研究していた。ライトの癌はかなり進行していたが、医師は彼にも与えることにした。
そこで奇跡が起きた。ライトは体重が増え、はた目にも良くなり、腫瘍そのものも急激に縮小して触れてもほとんど判らなくなった。
しかし、新聞が「クレビオゼンは期待されたほどの大発見ではない」と否定的に報じるやいなや、ライトはすっかり意気消沈し、体重も減り、腫瘍はまた大きくなった。
医師たちは、投薬に対するライトの反応には暗示の力が大きく影響していると考えた。
そこで、医師たちはライトに、「前回この病院に届けられたクレビオゼンは比較的効果の弱いものだった。研究所は問題点を改善し、もうじきもっと強力な新薬を送ってくる」と告げた。そうやってライトの希望をかきたてておいて、新しい薬がついに届いたと告げ、ライトに注射した。
ただし、その中身は無菌水であった。ただの水を注射されただけなのに、ライトは前回と同じく、劇的な回復をとげた。
回復は続いたが、またしても新聞が「米国医師会は、クレビオゼンが癌にまったく効かないと報告した」と報じると、ライトは再び衰弱し始め、腫瘍は巨大化し、その後まもなく亡くなった。
思い込みの力が示された1つの事例と言えるでしょう。実は勉強にもプラシーボ効果は活かすことができます!今回は2つ紹介します。
1つ目に「自分は勉強ができる!」と思い込むことです。なぜなら、「勉強ができない」と思って取り組むと実際は解くことができる問題であっても解けなくなる可能性があるからです。しかし、勉強に自身が持てないうちからは難しいかもしれません。その場合は、簡単な問題から始めることで成功体験を積み、自信をつけることから始めましょう!
2つ目に勉強する環境を作ることです。勉強机は勉強などのやりたくないことをやる場所としてのマイナスイメージがついているかもしれません。そこで、「この環境なら自分は集中して勉強できる」と思える場所を作ることでプラシーボ効果が発揮され、成果が出るはずです。
ぜひ、思い込みの力を実践してみてはいかがでしょうか。

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